〈在日中国人の目〉夢を失った中国 月探査が成功するも市民は「無用の長物」

【大紀元日本12月18日】日本に「かぐや姫」という物語があるように、中国にも「嫦娥、月に奔る」という神話がある。最後は月に上がるというところは、どちらも同じである。古から、人類は月に対して何らかの憧憬を抱いているのであろう。

12月14日、その神話に基づき名付けられた無人月探査機「嫦娥3号」の打ち上げを成功させた。中国人が月面に立つという夢の実現を引き寄せた一方、「無用の長物」と冷ややかな声も聞かれた。

打ち上げ成功を報じたテレビ番組に、視聴者から「市民の生活と何の関係があるのか」とその意義を疑問視するコメントが寄せられている。国威発揚と現指導部への求心力につなげたい中国政府の打算はすっかり外れた。「目に見える利益がなければ、価値が無い」。単なる拝金主義とも受け取れるこの価値観は今、中国社会に深く根付いているからだ。

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