子供服も有毒 世界各地に輸出 中国2大生産拠点から=グリーンピース

【大紀元日本12月19日】国際環境NGOグリーンピースは18日、中国最大の2つの子供服生産拠点から出荷されている子供服に生殖機能などに有害な化学物質が検出されたことを報告した。これらの子供服は国内市場のほか、アジア、ヨーロッパ、北米、中東、アフリカなど世界各地に輸出している。

2つの生産拠点は浙江省の織里鎮と福建省の石獅市。今年6月から10月までの間に同組織が購入した85枚の子供服のうち、半数以上から内分泌かく乱物質ノニルフェノール(NPE)を検出した。また、ポリエステル系繊維ダクロン製服10枚のうち、9枚からアンチモンを検出し、2枚にはチタン酸エステルが多く含まれることが判明した。アンチモン化合物には皮膚への刺激性があり、脱毛や鱗片状皮膚になるといった中毒症状を引き起こす場合がある。チタン酸エステルは生殖機能に悪影響を及ぼす物質として知られている。

2つの生産拠点は中国の4割の子供服を生産している。グリーンピースは中国政府に対し、関連法規の実施を呼びかけ、有害物質の子供服への使用を禁止するよう要請した。同組織によると、関連法規はすでに6年前に制定されているものの、「政策者の引き出しの中にしまったままだ」という。

中国当局も子供服の「毒性」を認識している。北京の消費者団体は6月、38%の子供服が品質基準に達していないことを報告した。国家品質検査検疫総局は5月、有害化学物質が残留している可能性が高いため、蛍光塗料を使用した服や、濃い色の服、絵柄がプリントされている服を買わないほうがいいと細かく指導する『子供服の手引き』を配布していた。

(翻訳編集・張凛音)
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