有毒物に汚染された宅配便、受け取った男性が死亡 9人中毒=山東省

【大紀元日本12月24日】中国山東省で11月29日、宅配便会社が届けてきた商品を受け取った男性が死亡した事件があった。商品の箱に有毒化学品フルオロ酢酸メチルが付着しており、別の荷物から同化学品が漏れたことが原因だとみられている。ほかにも同じ宅配便会社から荷物を受け取った顧客9人に同様の中毒症状が現れ、病院で手当を受けている。

問題の宅配便会社は中国市場のシェアー率ナンバー2の大手物流企業「圓通速逓」。同社のフランチャイズ(FC)加盟店である湖北省の物流会社は同省の化学工場から輸送禁止のフルオロ酢酸メチル25キロを預かり、男性がネット通販で注文した靴と一緒に目的地の山東省に発送した。輸送途中に何らかの理由で同化学品が容器から漏れ、同じ便にあるほかの荷物を汚染したとみられる。

遺族の話によると、男性は同日昼頃、届いた宅配便の包装を外す際に、靴箱から刺激的異臭がし、油のような汚れが付いているのに気がついた。この男性はしばらくして身体の不調を訴え、病院で治療を受けたが、まもなく死亡した。

化学工場は化学品の発送依頼の際、宅配便会社に有毒品であることを告知していたという。これまでも2回、同じ化学品の発送を依頼していた。

フルオロ酢酸メチルは猛毒性をもつ化学品で、中国国家郵政局に郵送禁止物品に指定されている。

中国国内紙・新京報は「宅配便業界の過度な競争で、加盟店への管理と指導が行き届いていないことが原因だ」と指摘した。また、化学品を入れた容器の破損原因について、業界関係者は「乱暴な積み降ろしによるもの」との見方を示した。

現在、警察当局は加盟店の宅配便会社に営業停止の処分を下し、化学品の発送を依頼した工場の関係者の身柄を拘束した。

(翻訳編集・高遠)
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