飢えを恐れ、家を嫌う子供たち=中国児童労働問題

【大紀元日本1月14日】経済発展や軍事力増強ばかりがメディアに取り上げられる昨今の中国だが、暗部にはまだまだスポットが当てられていない。児童労働問題はその一つだ。昨年12月、深セン市宝安の電子機器生産工場で10代前半の児童を含む139人が働いていることが明らかになった。児童は毎日12時間労働、月給2000元(約3万4400円)で雇用されていたという。

このたび問題が報じられたのは、充電器や磁気性部品を生産する可立克科技公司。中国の労働法で定められた就業年齢は16歳。児童のほとんどが女児で、中国で貧困率の高い四川省涼山出身だという。

中国紙・南方都市報の記者が潜入取材を行い、同社では毎年11月に児童が労働力として雇用されるという。当局による立入検査がある日には会社幹部が女児たちを宿舎に戻し、児童労働を隠蔽していたという。児童たちは12歳ごろに工場へ送られ、数年働く。経験を積んだ児童は危険を伴う溶接作業のはんだ付けも行っていた。

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