旧正月、息子の帰郷望む母 豪紙に一面広告

【大紀元日本1月17日】1月31日、中国は一年に一度の旧正月を迎える。仕事や通学のため全土に離散した家族が一同に集まる。遠くオーストラリアに離れて暮らす息子の身を案ずる母親は、この家族団らんに参加するよう現地の中国紙の広告欄を利用して呼びかけた。

この母親はオーストラリア地方紙「チャイニーズ・メルボルン・デイリー(中国名:墨爾本日報」の一面広告の枠を買い、息子に帰郷を促すメッセージを載せた。息子を想う親心を同紙の全読者が見たに違いない。下記はその全文訳。

「息子の鵬へ 私は何度も電話しましたが一度も出てくれませんね。この広告はおそらく貴方と連絡が取れる唯一のものでしょう。お父さんもお母さんも、もう結婚を強いることはしません。今年は一緒に過ごしましょう! 貴方を愛する母より」

この広告はたちまちインターネット上で話題に上った。「私も両親に結婚を強く求められるため家に帰りたくない。でもこのお母さんには同情する」「両親と連絡を取り続けることは息子の責任だ。結婚の強制を言い訳にしてはいけない」などのコメントが上がった。

中国では20代の若者に対して両親や親戚、知人が結婚を非常に強く求めプレッシャーをかける。伝統的に儒教的な考えに基づいて、子孫の継続と繁栄こそが大切と思われているからだ。年代が上であればあるほどその思いは強い。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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