旧正月の帰省客を阻むスモッグ 運行休止や大渋滞 爆竹規制も意味なし

【大紀元日本1月31日】毎年、中国の旧正月時期では何億もの人々が一斉に交通機関を利用するために混乱が起こる。加えてスモッグが故郷までの道のりを遠のかせている。

大晦日である1月30日、中国気象当局は中部、東部合わせて11の地区で高濃度のスモッグが発生したと警告した。各地区では可視性はわずか500メートル、最も酷い湖南省では視界50メートルにまで遮られ、主要な交通道路は通行止めになった。

気象当局によると、この濃いスモッグは少なくとも2月6日まで続くという。

国内の空の便も、スモッグのためにフライトの中止が相次いだ。重慶の地方紙によると、重慶空港では1万人以上の乗客は飛ばない飛行機を待たなければならず、大晦日を空港で過ごしたという。

爆竹禁止にもかかわらず

中国環境保護部(省にあたる)は「昨年(旧正月)の爆竹は空気の質に多大なる影響を与えた」と発表している。テレビ、ラジオ、新聞など国営メディアは一斉に「騒音のない新年」という新しい手法の「爆竹なし」の新年の祝い方を推奨したり、爆竹に関する報道を控えていた。

しかしながら30日から31日に日付が変わる時、中国各年では市民たちが打ち放った爆竹が賑やかに鳴り響いた。北京当局は「真剣に爆竹をやめる必要がある」と警告を発表したが、インターネットではこれをあざ笑うコメントが相次いた。「すでにスモッグ警告は出ている」

 (翻訳編集・佐渡 道世)
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