古人の知恵 薬用風呂

薬用風呂は、古人の知恵の結晶であり、生薬と温浴の効果を合わせて、さまざまな病気に安全かつ有効な治療効果を発揮します。健康維持の養生法としても効果的です。

 中国には、紀元前2世紀の墳墓、馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)から出土した『五十二病方』には子供のてんかんを治療する薬用風呂の方法が載っています。2千年前に編集された『礼記』の中にも「頭に瘡があれば浴し、体に瘍があれば浴す」という記載があります。

 入浴法には全身浴、半身浴、足浴などがあり、いずれも生薬を煎じた薬液を適量の温水に入れてよく混ぜます。全身浴はかぜや皮膚病、リウマチなど全身性症状がある疾患に適応します。半身浴は婦人科疾患や冷え症、男性の性感染症とインポテンツ、早漏などに用います。足浴は足の皮膚病や心身の疲労回復、下肢の末梢循環障害などに使われます。

▶ 続きを読む
関連記事
無糖茶は健康的に見えても、商品によってはナトリウムや添加物を含むことがあります。腎臓をいたわるために知っておきたい飲料の選び方、低ナトリウム塩の注意点、無理なく減塩するコツを紹介します。
夫婦の口論は、怒りのまま続けるほどこじれやすくなります。いったん距離を置く、呼吸を整える、非難を質問に変えるなど、関係を傷つけずに気持ちを伝える4つの方法を紹介します。
命を救う医療が、腸内細菌にも変化をもたらす可能性があります。アマゾンの先住民を追った研究から、治療の大切さとともに見えてきた、腸内環境を守るための新たな課題を紹介します。
眠気は自覚しにくく、判断力や運転能力を大きく低下させることがあります。唾液から睡眠不足を見分ける新たな研究とともに、睡眠が心臓や心身の健康に及ぼす影響を解説します。
胃がんで胃を全摘した男性は、食事の苦痛や衰弱に苦しみながらも、家族の支えと太極拳をきっかけに再び歩き出した。希望と使命を見つけるまでの10年の記録。