次のトラは元国家副主席曾慶紅か 江沢民派崩しに王手

【大紀元日本2月3日】大トラの捕捉にいよいよ動き出すのか。中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)が元国家副主席の曾慶紅氏に対して調査を行っていると香港誌『動向』が最新号で明らかにした。さらに、同氏への調査は「1号特別案件」とのコードネームを付けられているという。

父親が党の元老で太子党と呼ばれていた曾慶紅は、取り調べを受けているとされる周永康前政治局常務委員とともに、江沢民グループの中心人物。党中央弁公室主任に任命されるなど江沢民の大番頭として、江沢民の権力強化を手助けし、2003年に国家副主席に就任した。2008年に引退後、石油利権で関係が近い周永康を政治局常務委員に昇格させ、影響力を保持してきた。

中紀委内部では周永康への調査を「2号特別案件」と呼んでいることが報じられてから、「1号」に関して様々な憶測を呼んだ。昨年に行われた習近平主席の父親・習仲_xun_の生誕100周年祝賀行事で、無期懲役が確定した薄煕来元重慶市党委書記と曾慶紅を除けば、太子党のメンバー全員が参加した。また、1月9日に行われた香港のメディア王で著名な慈善家である邵逸夫氏の葬儀に、十数年間にわたり対香港・マカオ政策を担当していた曾慶紅が姿を見せなかったのは「不自然」との声が上がっている。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。