米諜報局2トップ 「米国への脅威」説く=米上院公聴会

【大紀元日本2月14日】米諜報局トップの2人は米国上院軍事委員会で11日、米国への脅威について発言した。中国の軍事近代化とネットワークの攻撃および東アジアでの挑発などを含め、この半世紀に米国は非常に多様な危険と脅威を体験したと述べた。米軍情報局などが伝えた。

米上院軍事委員会は国家安全保障への脅威に関する公聴会で、国家情報長官ジェームス・クラッパー(James Clapper)氏は、米国はこれまでにない安全上の脅威に直面していると述べた。クラッパー氏はボストン・マラソン爆破事件などアメリカ本土に潜むテロリストや、シリア戦争のような中東北アフリカ地域の過激派の脅威を名に挙げ、さらに中国からの軍事的脅威とインターネットのサイバー攻撃についても加えた。

また国防情報局のマイケル・フリン(Michael Flynn)局長は同公聴会で、中国が11月、独自に東シナ海の防空識別圏を定めたことは、アジア太平洋地域における防衛上のリスク、特に日本に対する緊張を高めたと強調した。さらに中国軍やロシア軍が新たな兵器の開発や軍隊の再編を行い、諜報力を活かし戦闘能力を高めていることも指摘した。

緊張の高まりの中で「(中露)軍事力増強に対する、さらなる事件の発生について予測していかなければならない」と警告した。

情報官らの懸念は議会の共感を呼んだ。上院軍事委員会カール•レビン(Carl Levin)委員長は、米国には中国のサイバー脅威は非常に有害であると述べた。「アメリカの技術への窃盗と偽物の製造に暴走し続ける中国のサイバー技術は、大規模な工業スパイ活動とみなし、米国の長期的な経済成長と安全保障の脅威となっている」

中国政府は、米国へのサイバー攻撃を否定している。

(翻訳編集・王君宜)
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