CCTVキャスター、米国で出産 「裏切り者」呼ばわり

【大紀元日本2月21日】空港と思われる場所で撮影された、赤ちゃんを抱く母親。彼女は中国中央テレビ(CCTV)の人気女性キャスター、柴静氏だ。中国国内紙・南都娯楽週刊によると、柴氏は2013年10月に女児を米国で出産した可能性を伝えている。写真と情報は中国のインターネットに広がり、柴氏は「裏切り者」呼ばわりされている。

柴氏は、中国伝染病SARS、四川地震、炭鉱爆発事故など危険な現場から取材報道を行うことから「恐れを知らない記者」と評価され、また社会の暗部を露呈する事件報道を恐れない姿勢から「視聴者の心の女神」として讃えられる人物だ。

インターネットユーザーたちは、米国で出産することを選んだ柴氏を発言や行いと矛盾するものとして「裏切り者」「偽善者」と呼んでいる。

「(中国人が)米国で出産することに文句はない。けれど、まるで愛国者を振る舞う人気キャスターがそうするのは疑問」

「一般市民なら(米国で出産することに)嫌悪感はない。でも柴氏は自他ともに認める愛国者。どうか中国人らしくして下さい」

「中国の自由主義が偽善であることが示された。国の信頼性を落としたことになった。(国営メディアの)『自由主義』には呆れるほど失望させられる」

一連の柴氏への批判の中で、同様に愛国主義であるはずだが数人の隠し子を海外で生活させていたことが暴露された映画監督・張芸謀(チャン・イーモウ)氏にも話題が及んだ。同氏には748万元の罰金刑をかせられると報じられている。

あるインターネットユーザーは自国そのものに諦めとも言えるコメントをつぶやいた。「結局、米国には中国よりも良い社会環境、良い医療設備、良い教育システムがあるってことだね」

(翻訳編集・佐渡 道世)
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