中国、世界第3位の戦闘機輸出国=露シンクタンク

【大紀元日本2月24日】ロシアのシンクタンクの調査によると、中国は現在、世界第3位の戦闘機輸出国になっているという。

このたびモスクワ拠点の軍事シンクタンク「世界軍事貿易研究所(Centre for Analysis of World Arms Trade)」が発表した情報は、中国当局が公表している2010年~17年の戦闘機輸出計画に基づく。

同シンクタンクの調査結果によれば、実際の機数はわずかに異なるものの、中国の公式データが最も正確だったという。また2014年~17年までに更なる新規契約があると見込まれ、公表数より多くの戦闘機が輸出されると同シンクタンクは分析する。

現在、戦闘機輸出国1位の米国は2010~17年までに366機、計380億ドル(約3兆8000億円)を輸出すると予想されている。2014年までに米国は同盟国などに171機を輸出し150億ドル(1兆5000億円)を売り上げた。2番手はロシアで、同期間に323機、計150億ドル(約1兆5000億円)を輸出する予定だ。

伝えられるところによると、米国のステルス戦闘機F-35新型は2016年に運用される。これにより関係国の購入と新規契約が成立し、2位のロシアとの輸出量は更なる差がつくと見込まれている。

中国の戦闘機の売上は25億ドル、約100機のFC-1梟龍(パキスタン名:JF-17サンダー)をパキスタンに販売。FC-1は同国との共同開発機で、すでに45機を8億ドルでパキスタン空軍に引き渡している。

中国環球時報によると、パキスタンは同機を将来的に250機まで増やす予定だという。また同紙はパキスタンの軍事アナリストの話として、同機は北朝鮮やアゼルバイジャン、タンザニアなど、世界で1500機の需要があると伝えている。さらに、中国は約300機程度を中東・アフリカ諸国に輸出する意欲を示しているという。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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