「濃霧だからって見えないふりするな」 北京政府を批判したCCTV編集者が解雇に

【大紀元日本2月27日】先週、中国中央テレビ(CCTV)財経チャンネルの関係編集者が、公式ミニブログ(微博)に大気汚染について北京政府の失敗を批判したことで、解雇された。ニューヨーク・タイムズが伝えた。

20日から一週間、中国は深刻な大気汚染に見舞われた。逃げ場のないなか、国営CCTVのスタッフもいらだちを隠せない。同局財経チャンネルの編集者は公式ミニブログに「まだ北京の濃霧対策を講じている人がいないのか?」と書き込み、政府の無策を批判した。

その数分後に、「北京政府よ!濃霧だからって見えないふりをするなよ」「政府に見えなくてどうするんだ!責任を果たさなきゃ。国を守る責任」とさらに投稿。なお、これらの投稿はすぐに削除された。

ニューヨーク・タイムズは同局関係者の情報として、投稿した編集者はこれらの発言で解雇されたと伝えた。また、発言は「北京の王安順市長を怒らせたため」、CCTVは今回の件で一週間にわたる大気汚染の報道を禁じられたという。

一方、インターネット上では「窒息させる黄色い空気」は最大の関心事となった。ユーザーらは灰色にくすんだ都市の写真を投稿し、人体を蝕む大気汚染を放射能汚染になぞらえ「核の冬」と名付けた。

最近発表された報告書では、「北京市の大気汚染の指標は限界レベルに迫り、人類の居住に適さない」と警告している。

(翻訳編集・王君宜)
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