中国記者協会、昆明事件で外国メディアを批判 「テロに二重基準」

【大紀元日本3月4日】中国記者協会は雲南省昆明市で1日に起きた無差別殺傷事件の報道をめぐって、米CNNなど海外メディアを「テロ事件の報道に二重基準を持っている」と名指して批判した。国営新華社通信が3日に報じた。

同協会の責任者は、「昆明事件は人類文明の限界に挑発するテロ事件であり、暴徒は正真正銘のテロリストだ」と犯人らを激しく糾弾。さらに、「日頃から客観や真実を標榜する一部の欧米メディアは一斉に失明し、テロリストの肩を持つ言論を繰り返している」とテロ事件の報道に二重基準をもっていると海外メディアを批判した。

名指しで批判されたのは米CNN、AP通信、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ロイター通信と英BBC。

米CNNは同事件の報道のなかで、テロリストに「“ ”」を付けたり、「政府が言うテロリスト」と表現したり、またはテロリストを「攻撃者」、「過激な者」などの言葉で表記した。英BBCは引用した中国当局の報道に「確認されていない当局の報道」と但し書きを入れた。

人民日報電子版も外国メディアは意識的にテロの色を薄めようとしていると批判し、「イギリスの首都ロンドンで昨年5月に起きた兵士殺害事件、ボストンマラソンの爆発事件の際、全く違う表現を使っていた」と不満をあらわにした。

事件の翌日、中国当局は迅速に犯行が新疆ウイグル自治区の独立勢力による「組織的テロ」と断定したが、その具体的な証拠を示していない。また、ウイグル族の犯行は国内外に強いインパクトを与えるため、政府機関や北京天安門など政治の中心地で行うケースが多く、一部の識者から政府の結論を疑問視する声が出ている。

(翻訳編集・高遠)
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