燃える川 工場からの汚染油に引火

【大紀元日本3月10日】浙江省温州を流れる梅ヨ川の水面で5日朝、火災が発生した。原因は工場から川へ流れ出た汚染油に、投げ込まれた煙草の火が引火したものとみられている。

駆けつけた消防士によると、川から立ち上る火柱は約5メートルにおよび、油が出火元の水面の火を消すのに、泡を使用した特殊な消火方法をとったという。

川面に広がった炎は河川周辺の住宅、街路樹、手すり、駐車中の数台の乗用車等に引火した。火災原因について消防当局の発表はないが、住民たちは水面に浮いた工場から排出された汚染油が煙草の投げ込みなどにより引火したのではないかと話している。

現地、温州の靴工場のスポークスマンは、従業員のミスにより1トンの軟化剤の鉱油が投棄されたと発表した。しかしその鉱油には可燃性はないと主張している。ゴム材料には軟化させ加工しやすくする目的で鉱油が配合される。

消防当局は同社に対する調査を進めており、最高20万元(約340万円)の罰金刑が下る可能性がある。

現地メディア温州ネットによれば、同社工場からの廃水と、河川上流に建つ包装工場が原因で、住民は長らく河川からの悪臭に悩まされてきたという。地元当局は地域経済の発展を重視し、環境保護の規制を設けていない。

(翻訳編集・佐渡 道世)

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