中国4大銀行 時価総額約7兆円減少

【大紀元日本3月17日】中国経済成長の停滞や不良債権の急増などが原因で香港株式市場に上場している中国4大国有銀行の時価総額が今年に入って約700億米ドル(約7兆700億円)が減少した。

3月13日付ブルームバーグによると、香港市場上場の中国四大銀行、中国銀行、工商銀行、建設銀行と農業銀行の今年始めから12日までの平均株価は15%下落。中でも農業銀行の株価下落幅が18%と最も大きい。さらに農業銀行の株価純資産倍率(PBR)は0.94倍で、2010年、香港市場上場以来の最低水準となった。2011年3月での農業銀行のPBRは2倍であった。また最大手の工商銀行の時価総額は3月12日に初めて純資産を下回ったという。

2009年~11年までは、高い経済成長率と政府主導の景気刺激策で融資が急増し、4大銀行は高い収益を得、株式市場の人気銘柄となった。しかし現在、景気が後退し、融資先企業の業績不振で不良債権が今後さらに増えるのではないかと、投資家は懸念しているとブルームバーグは分析した。また、4大銀行の時価総額の減少額である700億米ドルはニュージーランド株式市場全体の時価総額に相当するという。

(翻訳編集・張哲)
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