「検出されない成分」「原料に使用、中国産と表記せず」防ぎきれぬ中国汚染食品=ドイツ

【大紀元日本3月17日】中国の有害食品は中国の問題のみならず、ドイツやヨーロッパの人々の生活にも深刻な影響を与えている。中国産食品から基準値を上回る成分が検出されたり、検査手段のない添加物が含まれたりしている。また原料の一部に中国産食品を使用した製品は中国産と表記されないなど、ドイツ政府は対策に追われている。ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

河川の60%が汚染され、6分の1の土壌には過剰な重金属が含まれていると深刻化する中国の環境汚染は農産物にも大きな影響を与えている。食品にヨーロッパで禁止されている有毒成分を含むため、欧州連合(EU)は中国からの輸入食品の検査を強化している。

ドイツは毎年、中国から1.3トンの濃縮リンゴジュースを輸入、全国市場の80%を占めている。ドイツは中国産トマトの最大の輸入国で、昨年6200トンを輸入した。ニンニクの25%、ヨーグルト用イチゴジャムの30%が中国から輸入。ベルリンで2012年、汚染された中国産イチゴが原因で、学生11000人の中毒事件が起きた。

また、中国産に頼っているゆず、しいたけ、ピーナッツに対して検査を行ったところ、ニコチンの含有量が欧州の基準値より3倍も上回っていることがわかった。欧米ではニコチンを含む殺虫剤は使用禁止となっているが、中国ではまだ使用可能。

中国産輸入食品は種類が多くて量が膨大で、しかも多くは原料として使用されているため、製品が中国産と表記されず、消費者には防ぎようがない。

(翻訳編集・王君宜)

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