起訴された軍の元高官「すべての関係者を供述した」 習主席の狙いは元軍トップか=米ニューヨークタイムズ紙
【大紀元日本4月2日】3月31日に軍事裁判所に起訴された中国軍総後勤部の谷俊山・元副部長(中将)。習近平国家主席が軍の腐敗を「谷俊山現象」と呼ぶほど人民解放軍で不正が横行している。米紙ニューヨークタイムズ(NYT)1日付の記事は情報筋の話として、谷俊山調査を皮切りに谷の後ろ盾である軍部長老の不正に切り込む狙いがあると伝えた。また、同紙は、谷はすでに汚職に関わったすべての人を供述したとも報じ、さらなる大物の失脚をほのめかした。
起訴を報じた国営新華社通信は容疑の詳細について触れなかった。NYTは、調査状況を良く知る人物からの話として、内部調査によって、谷自身が管理する不動産開発プロジェクトからの収賄、昇進のための贈賄、多数の高級住宅の購入などの容疑が固められたと報じた。
総後勤部は軍の物資調達などを担当する機関で、谷は同部のナンバー3、230万人を有する人民解放軍内ではトップ30の元高官。そのため、元副部長への調査で軍全体に激震が走ったという。汚職金額が、一説によると3000億円と軍史上最高額を記録したほか、軍の上層部に飛び火するのも時間の問題だと同紙は指摘した。
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。