韓国、中国兵の遺骨を返還 市民「無駄な死」

【大紀元日本4月2日】韓国政府は3月28日、60年前の朝鮮戦争で犠牲になった中国軍兵士遺骨437柱を中国に返還した。中国政府側は張高麗副総理が遺骨を受け取った。

朝鮮戦争は1950年6月25日、北朝鮮が中国共産党と前ソ連の支持を受け、境界線(38度線)を越えて韓国に侵攻したことから勃発した。二日後、安全保障理事会は83号決議を可決、国連は北朝鮮の侵攻を阻止するために国連軍を派遣した。1953年7月27日、北朝鮮軍、中国軍と国連軍は板門店で休戦協定を結んだ。

3年にわたった朝鮮戦争に、中国政府は約300万以上の中国兵士を派遣し、約100万人が死亡したと言われている。

しかし、100万人の命で守られた北朝鮮は現在、国民に対する人権侵害で非難されている。3月17日、国連人権委員会のマイケル•カービー委員長は、ジュネーブの国連人権委員会で、北朝鮮政権が8万から12万人の「良心の囚人」を虐待したとして、国際社会はもっと対策を取り停止させるべきだと呼びかけたばかり。

国連の調査委員会は数百人の証言をまとめた調査報告を発表した。それによると、北朝鮮政府は8~12万人の「良心の囚人」に対して、殺人、長時間の強制労働、拷問、監禁、強制的な中絶、性的暴力などの罪を犯したという。調査委員会は国際裁判所に北朝鮮政府を提訴するよう国連に求めた。

このタイミングでの遺骨返還に、中国のネット利用者から「中国政府に恥をかかせた」とのコメントが寄せられ、「無駄な死」と朝鮮戦争の意義を否定する発言もあった。

(翻訳編集・王君宜)

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