化学工場抗議デモ拡大、「15人死亡300人負傷」=広東省茂名

【大紀元日本4月4日】毒性の高いパラキシレン化学工場建設プロジェクトに反対する抗議デモは1日、さらに拡大した。香港紙・太陽報は参加者が数万人に達し、警官隊との衝突で15人死亡300人負傷と伝えた。

武装警察は市政府庁舎前の道路をすべて封鎖し、警棒、催涙弾や高圧水銃等でデモ参加者を強制排除しようとした。軍用車両や戦車が多数出動し、当局はデモの沈静化を急いでいる。また、一部のデモ参加者はパトカーに放火するなど、警官隊に反撃した。

一部情報によると、武装警察による発砲があったという。太陽報は15人が死亡、300人以上が負傷と報じた。多くの市民が身柄を拘束された。デモ参加者は4日に全市でストライキを行おうと呼びかけている。

当局は3日の記者会見で「事件で死者は出ていない」と報道を否定した。一方、市民は海外メディアの電話取材で死傷者情報を伝えた。

当局は各大手インターネットプロバイダーに抗議デモのすべての記事や画像などの情報を削除するよう命じた。中国ミニブログ(微博)でも関連情報は削除され、検索できない状態になっている。また、同市のインターネット回線が切断され、広州市と結ぶ鉄道と高速バスの運行も停止した。

茂名市には中国石油大手・中国石油化工集団の支社があり、同社は地元政府と連携してパラキシレンを生産するプロジェクトを新たに立ち上げようとした。新工場は市街地から7キロしか離れていないことから、環境汚染による健康被害を恐れる市民らが30日から抗議デモを行っていた。

(翻訳編集・王君宜)
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