人民元安に操作の懸念 米当局者が注視 外資撤退が加速
【大紀元日本4月10日】今年1~3月期に中国人民元相場は2.6%下落し、昨年1年間の上昇幅とほぼ相殺された。この下落は当局の操作によるものだと市場は見ており、国内の輸出企業は見込まれた恩恵は受けておらず、外資の中国撤退も加速することとなった。
米政府は長年、中国当局の為替相場操作を懸念している。ロイター通信8日付報道によると、米財務省高官は7日、「当局が元相場に市場原理を反映させる計画から遠ざけているのであれば、深刻な懸念が生じる」と述べ、中国当局による為替市場の介入に注意を促した。人民元相場が下落しはじめた頃、中国当局が元の変動幅を拡大させたのは人為的な操作を容易にするためだとの見方を示した。
しかし、人民元相場の下落は中国の輸出企業に望まれた利益をもたらしていないようだ。広東省の輸出企業の会長は「当初決めた為替レートで取引をおこなっている」と国内メディアに恩恵を受けていない状況を話した。また、為替レートの変動状況がつかめないことから、後半の取引において、為替レートの設定交渉で困惑しているという。
関連記事
中国河南省が幹部に率先して有給休暇を取るよう求め、観光や交通の割引を組み合わせた消費刺激策を発表した。ネット上では、収入減や雇用不安が続くなか、休暇だけでは消費は伸びないとの声が上がっている
中国の不動産市場が長期低迷するなか、海外投資家が中国で保有する商業施設やオフィスビルを、取得価格を大幅に下回る水準で売却する動きが広がっている
プラダは今後2~3年間、中国で毎年2~3店舗の直営店を閉鎖する方針を示した。グッチやカルティエ、ルイ・ヴィトンも店舗網を縮小
景気低迷が続くなか、例年なら夏の旅行シーズンを迎えている各地で、観光業者から「観光客が少ない」「観光地が閑散としている」との声が相次ぐ
高級ブランド大手エルメスのアクセル・デュマ執行会長は、消費動向を判断する指標として豚肉価格に注目していると明らかにした。豚の生体価格は約10年ぶりの低水準に落ち込み、養豚企業の赤字も拡大している