命がけの反腐敗調査 30人が暗殺された 当局が対策本部を設置

【大紀元日本4月22日】幹部の汚職取り締まりは「命懸け」で行われていたようだ。取り締まりの実行部隊である中央紀律検査委員会(中紀委)のメンバー60人ほどが暗殺に遭ったと、香港政治評論誌「動向」は4月号で報じた。

習近平指導部が推し進める汚職一掃運動は既得権益層の強い反発を招いた。同誌は中国指導部の内部資料を引用し、昨年9月から今年3月末まで、第一線で活動する中紀委調査員や地方調査員60人あまりが暗殺や暴行に遭い、うち30人が殺害、または行方不明になったと伝えた。それを受け、指導部は4月上旬、中央政治局、公安部、総参謀部が参加する、暴力や暗殺対策本部を設置した。

報道では、対策本部の下、「特別案件2014-01」と「特別案件2014-02」が設けられた。「01」とは中紀委トップ・王岐山書記が就任後に遭遇した暗殺事件を調査するチームで、「02」は反腐敗調査員や国家幹部らが受けた殺人の脅威、または罪を着せるために現金などが郵送された事件の調査を担当する。

香港メディアなどの報道によると、昨年、汚職の手がかりを見つけるために各地を巡視する中紀委の調査チームが重慶で何者かに襲われたという。当局はその後、同事件は調査チームを目標にしていたと結論付けた。また、今年1月27日から2月6日まで行われた中紀委による巡視調査で、メンバーらはいずれも防弾チョッキ、無線機などを装備し、さらに約千人の私服警察官が密かに同行するなど厳重な警備が敷かれたという。

(翻訳編集・王君宜)
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