イラン、中国石油大手と契約解消へ 開発の遅れのため

【大紀元日本5月1日】イラン石油省は、南西部アザデガン油田の開発で契約違反があったとして中国石油最大手・中国石油天然ガス集団(CNPC)との25億ドルの契約を解消する意向を示した。AFP通信が30日に報じた。

2009年に締結された契約では、CNPCは第一段階の目標として、同国国境をまたぐ巨大なアザデガン油田で井戸185本を掘削することと、一日あたり60万バレルの生産量を求められているが、現在、7本しか掘削しておらず開発は大幅に遅れている。

国営イラン石油会社(NIOC)は2月中旬、90日間の最後通告を発行したが、CNPC側 に改善の動きが見られなかったため、契約の解消に至ったという。

同油田の埋蔵量は約420億バレルと世界最大規模。中国はここ数年、西側諸国によるイラン核開発計画への制裁措置を契機に、イランの石油市場に積極的に参入している。

(翻訳編集・林茉莉)
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