取り締まり側の幹部が汚職 規律検査委員会、内部摘発相次ぎ

【大紀元日本5月20日】中国共産党で汚職取り締まりを担当する中央規律(紀律)検査委員会(中紀委)の幹部が、重大な規律・法律違反の疑いで取り調べを受けていることが明らかになった。

中紀委公式サイト19日の発表によると、取り調べを受けているのは曹立新・規律検査員。曹氏が所属していた第六監察室は北京市、天津市、河北省、山西省などを担当しており、曹氏は中でも山西省の監察職務に務めていた。2007~11年の間、曹氏は山西省各地で、企業や農村の共産党委員会の状況を調査していたという。

中国ニュースサイトの財新網は消息筋の話として、曹氏の容疑は山西省での職歴に関係する可能性があると報じた。

山西省では2月、人民代表大会(省議会)の金道銘副主任(副議長)が失脚。同氏は中紀委に10年以上務めた経歴があり、最高指導部元メンバーの周永康氏の側近としても知られている。4月には、中紀委の幹部で、山西省元宣伝部長の申維辰氏も取り調べを受けていることが伝えられた。

さらに今月9日、第四監査室の魏健主任も重大な規律・法律違反の容疑で調査を受けていることが発表された。魏氏の容疑は四川省担当時と関係があるという。四川省は周氏の権力基盤であり、同氏とつながりのある省内元幹部が次々と汚職容疑で追放されている。

(翻訳編集・張凛音)
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