新疆の情勢、依然続く緊張 警官5人殺害か

【大紀元日本6月25日】新疆ウイグル自治区での凶悪事件が後を絶たない。20日早朝、ホータン地区のカラカシュ(墨玉)県芒来郷の検問所が襲撃され、警官5人が殺害される事件が起きた。当局はこの事件を発表しておらず、中国国内メディアも報道していない。

米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)は現地当局者と住民らの証言に基づいて報道した。

それによると、犯人は検問所で当直中の警官2人を刺殺した後、検問所の煙突からガソリンを注入して建物に放火し、寝ていた警官3人を焼死させた。犯人が逮捕されたのかは不明。

大紀元時報の電話取材によると、事件発生前、警察当局はイスラム女性の伝統衣装(体と顔全体を覆う黒布の服「チャードル」)を身に着けた女性とイスラム男性が好む長髭の男性を取り締まっていた。事件との関連性は不明だが、これらの伝統的風習は中国政府に歓迎されていない。

同県公安局の女性職員は取材記者に対し、殺害された5人の警官は全員がウイグル人であると説明した。

同自治区では流血の衝突が相次いでいる。

上記の事件の翌21日早朝、区内のカシュガル地区で、何者かが車で公安局に突入し、爆発物を爆発させる事件があった。当局の発表では、その場で容疑者13人が射殺され、警官3人が負傷。事件直後に20人以上のウイグル人が逮捕されたとの現地情報もある。

自治区政府の公式サイト「天山網」によると、5月23日からの1カ月間で、380人が犯罪容疑者として逮捕され、315人が裁判を受け、そのうちの13人が死刑判決を言い渡された。

いま、自治区内各地に大量の警官が進駐し、厳戒態勢が敷かれており、緊張が高まっている。

(翻訳編集・叶子)

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