日本人科学者がH1N1型インフルエンザウイルスの変異株を複製 「テロ悪用」と懸念の声も 

【大紀元日本7月4日】米ウィスコンシン大学のウイルス学者、東京大学医科学研究所の元教授河岡義裕氏は、H1N1型インフルエンザウイルスを操作し、ヒトの免疫システムを回避できる変異株の開発に成功した。1日、英紙インディペンデントが報じた。

同ウイルスは、2009年春頃から2010年3月にかけて世界的に流行した。

同氏は、H1N1型の遺伝子の変異について分析するため、ウイルスが強い感染力を持つ前の状態に戻し、そこからヒトの免疫システムを回避できるウイルスを検出したという。

研究結果はまだ論文として発表されていない。

同研究について、早くも議論が湧き上がっている。ウイルスがテロリストに悪用されることや、研究室から流出する可能性などが懸念されている。

同紙は「(研究を)知る一部の科学者らは恐怖を感じている」と評した。

一方、河岡氏は、研究の目的はより優れたワクチンの開発に貢献するためと主張し、世界保健機関(WHO)にも研究を報告し、好意的に受け止められたと主張している。

同氏を巡っては、過去にも1918年に世界で大流行したスペインかぜのウイルスと、H5N1型インフルエンザウイルスを複製し、物議を醸した。

(翻訳編集・叶子)

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明