中国、30年で男子3000万人多く出生 アンバランスが深刻化

【大紀元日本7月13日】中国国家衛生と計画生育委員会は10日の定例記者会で、この30年来、男子が2400~3400万人多く出生し、出生人口の性別比のアンバランスが今後、男性の結婚や就職に影響しかねないと警鐘を鳴らした。

中国では男尊女卑という伝統的考えがまだ根強いうえ、一人っ子政策の実施も拍車をかけ、妊娠中に胎児が女の子と分かった場合、中絶手術を行う人が後を絶たない。同委員会によると、出生人口の性別比は男103~107:女100が適正な数値とされているが、中国は04年に最悪の121.2を記録した。09年から徐々に下がり始めたが、2013年になっても117.6と世界最高水準を維持している。さらに、性別比のアンバランスは最も長く持続し、影響を受ける人口が最多となり、問題は深刻であると南開大学の原新教授は記者会見で指摘した。

この問題は女性への差別につながるほか、男子が将来成人した場合、結婚難、就職難などの問題に直面し、社会の安定にも影響を及ぼしかねないと同教授は述べた。

(翻訳編集・江音)
関連記事
中国北京市では4日、当局の諮問機関にあたる中国人民政治協商会議(政協)が開幕された。中国メディアによると、政協の男性委員は会議で、少子化の対策として30歳以上の未婚女性の出産を認めることを提案した。
中国国家統計局は17日、2021年の全国出生数は1062万人で、5年連続の減少と発表した。また、昨年の出生率(人口1000人当たりの出生数を示す比率)は7.52人と1949年の共産党政権樹立以来の最低水準を記録した。
近年、中国の少子化問題は深刻になる一方のようだ。地方政府はこのほど、子育ての負担を軽減するとして優遇融資策を相次ぎ打ち出した。中国では初の試みとみられる。
中国は日本よりもはるかに深刻な少子化に直面している。中国共産党政権は7月20日、夫婦1組につき3人まで子供をもうけることを認める方針を打ち出したのに続き、出産を奨励するさまざまな政策を導入する文書を正式に発表した。中国共産党(中共)は、急速に進む少子高齢化による経済成長鈍化などへの危機感を抱き、産児制限を緩和する方針だ。
6月16日未明、ファン・ビンビンが19歳年下の弟・範丞丞(ファン・チェンチェン)の誕生日を祝いました。21歳の範丞丞は成人となりましたが、範氷氷は彼を「坊や」と呼んでいました。