曽慶紅元国家副主席を拘束 本丸崩しに弾み

【大紀元日本7月14日】芋づる式に江沢民派の高級幹部が相次ぎ失脚し、江沢民元主席への調査も現実味を帯びてきた。中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は曽慶紅元国家副主席の身柄を拘束したと、大紀元中国語版は12日、中紀委に近い情報筋の話として伝えた。最近では、同派の重要幹部である人民解放軍の制服組トップだった前中央軍事委副主席(前党政治局委員)の徐才厚が収賄などの疑いで軍事検察機関に送致されたばかりだった。

曽慶紅氏は江沢民元主席の側近で、江沢民派の実力者でもある。同派の実権を握っていた周永康前中央政治局常務委員が失脚後、曽氏が実質上のトップとなった。江沢民派の内部情報を多く知っているとみられ、同氏への調査は江沢民派一掃の動きがすでに終盤に差し掛かり、後ろ盾である江沢民が追及される日も近いことを意味している。

曽氏はこれまで周永康氏や元重慶市トップの薄煕来受刑者が企んでいた「習近平主席転覆計画」に関わるなど、江沢民派の軍師として表舞台に出ることが少なく、裏方で同派をサポートしてきた。5月には香港メディアが、同氏は居住監視下に置かれ、行動の自由を失ったと報じていた。

今年3月に起きた172人死傷の昆明無差別殺傷事件も曽氏が画策し、社会不安を起こし習指導部を窮地に追い込むためだ、と大紀元は上層部に近い情報筋の話として伝えた。

国際的なジャーナリスト組織ICIJは1月、習主席を含む中国指導部の親族らが、海外のタックスヘイブン(租税回避地)に隠し財産を保有していると報じた。同リストに習主席、胡錦涛元主席、温家宝元首相、_deng_小平元総書記など国家指導者の名前が挙げられたが、江沢民派の名がないことから、ICIJの調査元となったデータは、窮地に陥った江沢民派が流したものではないかとの見方がでており、曽氏が関与しているという情報がある。その目的は習主席による江沢民派粛清を止めさせるためだとみられている。

徐元軍事委副主席の失脚後、国営新華社通信電子版は「大トラの背後にもっと大きなトラがいないのか」と疑問を投げかけ、すでに退任した「大トラ」まで調査するよう呼びかけた。

(翻訳編集・江音)
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