曽慶紅元国家副主席を拘束 本丸崩しに弾み

【大紀元日本7月14日】芋づる式に江沢民派の高級幹部が相次ぎ失脚し、江沢民元主席への調査も現実味を帯びてきた。中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は曽慶紅元国家副主席の身柄を拘束したと、大紀元中国語版は12日、中紀委に近い情報筋の話として伝えた。最近では、同派の重要幹部である人民解放軍の制服組トップだった前中央軍事委副主席(前党政治局委員)の徐才厚が収賄などの疑いで軍事検察機関に送致されたばかりだった。

曽慶紅氏は江沢民元主席の側近で、江沢民派の実力者でもある。同派の実権を握っていた周永康前中央政治局常務委員が失脚後、曽氏が実質上のトップとなった。江沢民派の内部情報を多く知っているとみられ、同氏への調査は江沢民派一掃の動きがすでに終盤に差し掛かり、後ろ盾である江沢民が追及される日も近いことを意味している。

曽氏はこれまで周永康氏や元重慶市トップの薄煕来受刑者が企んでいた「習近平主席転覆計画」に関わるなど、江沢民派の軍師として表舞台に出ることが少なく、裏方で同派をサポートしてきた。5月には香港メディアが、同氏は居住監視下に置かれ、行動の自由を失ったと報じていた。

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