香港紙「汚職幹部を見逃そう」 指導部に不協和音か 江氏に入院説も

【大紀元日本7月23日】第18回党大会(2012年秋)での習近平体制発足後、35人の閣僚級幹部が汚職で失脚した。そのほとんどは江沢民派のメンバーである。先月、徐才厚中国軍の元ナンバー2や人民政治協商会議(政府の諮問機関)の蘇栄副主席など同派大物幹部が立て続けに失脚し、今月に入り曽慶紅元国家副主席の拘束が伝えられた。習指導部は長年、政局に影響力を保ってきた同派を一掃する姿勢を鮮明にした。

そうした中、中国系香港日刊経済紙・香港商報21日付の記事は、「幹部が落ち着かない日々を送っている」と腐敗取り締まりが行き過ぎたと批判し、「汚職幹部を見逃すべきだ」と主張した。「トラでもハエでも一網打尽」と腐敗根絶を宣言した習主席に異論を唱えた同記事は、指導部内で不調和音が出ていることを意味する。

宣伝とイデオロギーを担当するのは最高指導部メンバーの劉雲山中央政治局常務委員。筋金入りの江沢民派と目された劉氏は江沢民体制では党中央宣伝部長を務め、現在の宣伝体系を作り上げた。香港商報は本土での発行を許可された唯一の香港メディアであり、劉常務委員の意を組んで同記事を掲載した可能性が高い。

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