西アフリカで猛威振うエボラ出血熱 医療関係者の死亡相次ぐ

【大紀元日本7月28日】史上最悪規模となっている西アフリカエボラ出血熱の猛威が収まらない。最新の発表によると、同感染症の治療に当たっている医療関係者への感染や死亡が相次いでいる。

西アフリカのエボラ出血熱は今年2月にギニアで発生し、隣国シエラレオネやリベリアに広がった。世界保健機関(WHO)の最新発表によると、この3カ国でこれまでに確認された感染者は1000人を超え、死者は673人に達した。

こうした状況の中、リベリアの保健省は27日、サミュエル・ブリズベーン(Samuel Brisbane)医師が26日首都モンロビア郊外のエボラ出血熱治療センターで亡くなったことを明らかにした。

また、シエラレオネの保健省は23日、エボラ治療センターを率いるオマル・カーン(Omar Khan)医師が感染したことを発表した。数日前には同じ施設の看護師3人がエボラ出血熱で死亡したばかりだった。

エボラ出血熱のウイルスは患者の体液を通じて感染する。医療関係者は患者や体液に接触することが多く、感染のリスクが高い。初期症状の患者を診察した医師が、別の疾患と診断してしまうこともある。

ロイターは24日、世界保健機関(WHO)のスポークスマンの話として、上記3カ国では約100人の医療関係者が感染し、うち50人が死亡したと報じた。

また、アフリカの人口が最も多いナイジェリアでも死者が出た。同国政府25日の発表では、同国に入国しようとしたリベリア人男性が空港で意識不明となり、搬送先の病院で死亡した。死因はエボラ出血熱と診断された。

今回の大流行は、感染者数、死亡者数ともに過去最悪とされている。現地に医療チームを派遣した国境なき医師団は6月26日、「制御できない状況だ」との声明を発表した。WHOが7月はじめ、西アフリカ諸国によびかけを行い、一致して緊急対策をとることを確認した。

(翻訳編集・叶子)

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