軍の腐敗を一掃か 退役軍幹部も対象=中国
【大紀元日本7月29日】中国人民解放軍の機関紙『解放軍報』は25日、習近平国家主席の指示で、軍人の腐敗を取り締まる共産党中央軍事委員会紀律検査委員会が、退職軍人が不当に使用している住宅・公用車の調査を通達したという。
それによると、退役した軍高官は軍が所有する複数の住宅を使用し続ける場合、物件の周辺相場と同額の賃料を年金から天引きする。違法に購入した不動産について、無条件で販売元に原価で買い取ってもらう。これを拒否した場合、すべての待遇や個人福利厚生などを享受する権利を停止。
同紙は、一部の軍高官は退役しても公用住宅や車を返納せず使用し続けるという。軍で腐敗が横行し、徐才厚中央軍事委員会元副主席や軍の備品調達を担当する総勤部の谷俊山元副部長は「巨額な不正所得」があったとして調査を受けている。今回の通達も軍の腐敗を一掃する狙いがあるとみられる。
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