ロシア犯罪グループ 12億のID不正入手か=NYT

【大紀元日本8月9日】米ニューヨーク・タイムズ紙は5日、ロシアに拠点を置くサイバー犯罪グループが世界で合計12億件のメールアドレスとパスワードの組み合わせを盗み取ったと報じた。

同紙は、情報流出の監視サービスを展開する米国セキュリティ会社「ホールド・セキュリティ」(Hold Security)の18カ月にわたる調査調査結果を伝えた。それによると犯罪グループの名前は「CyberVor」で、被害に遭ったのは大企業のサイトから小さなサイトまでさまざだという。標的にされたサイトと被害者は公表されていない。

ホールド・セキュリティ社は2013年、米コンピュータ・ソフトウェア大手アドビ・システムの顧客情報とソースコードの流出を突き止めた実績をもつ。

今回の事件発覚のきっかけは、同社が闇市場で流通しているIDやパスワードを追跡調査した結果、CyberVorの犯行にたどり着いたという。

事件を受けてインターネットセキュリティの専門家は、事業者は自社サイトのSQL注入に対する脆弱性の調査が急務だ、とよびかけた。

ホールド・セキュリティ社は、この事件に関する報告書を近いうちに公開し、ロシア当局にこの犯罪グループを通報するとしている。

(翻訳編集・叶子)
関連記事
ワグネル傭兵団のリーダーであるエフゲニー・プリゴジン氏は23日、ロシア軍トップのワレリー・ゲラシモフ将軍がウク […]
中国を訪問したロシアのニコライ・パトルシェフ連邦安全保障会議書記は19日、郭声琨・中央政法委員会書記と会談した […]
中国共産党のナンバー3、栗戦書・全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員長は7~10日の日程でロシアを訪 […]
中国政府が掲げる広域経済圏構想「一帯一路」は近年、世界経済の減速と、参加国の債務急増に対する国際社会の批判が原 […]
ロシアが9月1〜7日まで極東地域で実施する大規模軍事演習「ボストーク(東方)2022」には、中国やインドなど1 […]