中国政府系メディア、軍事ニュースの虚偽報道相次ぐ

【大紀元日本8月30日】中国主要政府系メディアが最近、「超音速潜水艦の開発は大きく前進した」など虚偽の軍事ニュースを相次ぎ報じたことが、わかった。

最大の政府系報道機関・国営新華社通信傘下の「参考消息」紙は25日、中国の超音速潜水艦の開発が大きく前進したという記事を掲載し、上海から米サンフランシスコまでの運行時間は2時間以内で、水中での最高時速5800キロメートルを実現するための主要技術が完成した、と豪語した。

その後、新華社や、共産党機関紙の「人民日報」電子版らはこのニュースを相次ぎ転載したが、ネットユーザからは揶揄が飛び交った。

「水中で時速5800キロメートルはどうやって実現するの。脳なしの記者しか書かない記事だね」

一方で、虚偽報道の疑いが強まった。

中国国内メディアへのメール取材に対し、開発チームのメンバーとされたハルピン工業大学の教授らは、「報道はまったくの捏造である」と内容を完全に否定したという。

主要政府系メディアによる「報道ミス」はこれだけに留まらない。

人民日報海外版の電子版は7月9日、「わが国の第六世代戦闘機殲-28が世界を震撼させる」という見出しの報道を掲載した。本文では、「開発中の同戦闘機は、太陽を滅ぼす目的の米国のミサイルを撃破でき、太陽系全体を救うことになる」などと異様な内容が続いた。

ユーザからは、「頭がこわれている」「太陽系を救う前に自分たちを救え」などと批判のコメントが殺到したためか、記事はその後取り下げとなった。

イデオロギー宣伝の重責を担う中国政府系メディアにとって、この程度のことは許容範囲であるかもしれない。

(翻訳編集・叶子)
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