病院で倒れた老人、医師ら10人が見殺しに=中国湖南省

【大紀元日本9月1日】人命を救うのが医者の使命だが、中国で冷血な医師や看護師が相次いで現れている。最近、一人の老人が病院で倒れ、医者らに見殺しにされてしまった。香港紙アップルデイリーが31日報じた。

8月19日午前11時頃、王偉雲さん(59)は湖南省祁東県人民病院のホールで医療費の支払いで順番待ちをしていた時、突然倒れ、頭部を壁に打ち付けた。

監視カメラの映像によると、当時、女性医師と保安員の2名が駆けつけて老人を観察していた。老人の呼吸が急に早くなったにもかかわらず、女性医師は助けるどころか、老人が手に持っていた支払伝票を取り、支払い窓口に渡した。そして、また伝票を持ち見物人の人ごみに消えた。保安員も同時に現場を立ち去った。

その時、看護師長がこのホールに現れたが、倒れた老人や見物人の人ごみが見えていなかったように現場から立ち去った。

その後も数人の医師と看護師が続けて老人の側を通り過ぎた。11時7分、通りがかった11人目の医師がやっと老人を診察し、その場で心肺蘇生法を行ったが、合わせても2分にも及ばない。その間、隣に立っていたもう一人の男性医師は口を開けて大笑いしていた。11時11分には全ての医師が現場から立ち去った。清掃員もストレッチャーを持ち去り、老人はそのまま冷たい床の上に置き去りにされていた。

老人の家族は老人が突然病院でなくなったことを不審に思い、病院に監視カメラの映像を開示するように求めたが、病院側に暴力を振るわれたと老人の娘は語った。

病院側は救急患者に対して努力が足りなかったことを認めたが、「全ての人の道徳心が高いとは限らない」と主張している。

(翻訳編集・鈴木真弓)
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