中国安邦保険 19.5億ドルでヒルトン傘下ホテル買収

【大紀元日本10月7日】世界最大のホテルチェーン、ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスは6日、傘下の高級ホテル、ウォルドーフ・アストリア・ニューヨーク (The Waldorf Astoria New York)を19.5億ドル(約2130億円)で、中国の安邦保険集団に売却すると明らかにした。

同売却契約によると、安邦保険は1億ドルの証拠金を支払い、ホテルの不動産ローン、約5.25億ドルを負担する。取引は遅くとも2015年3月末までに完成する。

ヒルトン側は今後数カ月間続く改装工事を含めて、引き続き100年の管理サービスを提供するという。

ウォルドーフ・アストリアは1893年開業。ヒルトンホテル創業者である故コンラッド・ヒルトン氏は、1949年に同ホテルを買収した。売却収入の使い道について、ヒルトン側は他のホテルに投資するとの考えを示した。

世界展開続ける安邦保険集団

安邦保険集団は今後、特にヨーロッパや北アメリカを中心に、さらにグローバルな資産配分の割合を増加すると発表した。

2004年に開業した安邦保険集団は、設立当初は登録資本5億元(約88億円)と小規模だったにもかかわらず、わずか10年間で推定資産6000億元(約1兆6000億円)と飛躍的に増加させ、大手企業と肩を並べるようになった。

今年1月23日付香港紙アップルデイリーは、安邦保険集団は共産党高級幹部子弟「太子党」が同社の背景にあると伝えている。同社会長は、かつての最高指導者である_deng_小平元の孫婿である呉小暉氏。また中国軍元帥や副首相を歴任した陳毅氏の息子・陳小魯氏が大株主となっている。

マンハッタン中心部に位置するウォルドルフ・アストリアは、ニューヨークのみならずアメリカを代表する高級ホテル。ニューヨーク市を訪れる各国の要人や国家元首クラスが宿泊するホテルとしても知られている。

(翻訳編集・王君宜)

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