FBIなど、中国政府系ハッカー集団の存在を警告 「技術力極めて高い」

【大紀元日本10月17日】米連邦調査局(FBI)及び全米サイバーセキュリティ連盟(NCSA)は現地時間15日、相次ぎ、「中国政府がバックアップしているハッカー集団が長期にわたり、米政府機関及び企業の重要情報を窃取している」と警告を発した。

ワシントン・ポスト紙の報道によると、FBIは、正体がばらされた中国軍部のサイバー部隊「61398部隊」に比べ、このハッカー集団の活動はもっと活発かつ秘密的だと指摘した。

米政府当局者の話では、その危害性は61398部隊よりもっと高い。

NCSAもこの日、「Axiom」と名付けた同ハッカー集団に関する初期調査報告書を発表、「資金などの資源が非常に潤沢で、極めて先端的技術を駆使している。組織的で、根気と忍耐力が強い。政府支援のハッカー集団の特徴を全部揃えている」「4年前、あるいはもっと早い時期から、全米で自由自在に暗躍してきた」「情報窃取の標的は、経済や金融、エネルギー、環境、ハイテク製品開発などの分野の主力企業と機関」などと記した。

また、NCSA報告書は「被害コンピューターは侵入をなかなか発見できない」と警告を発し、FBIは、企業の自己検査、FBIへの状況報告を呼びかけている。

FBIとNCSA、両者とも、2009年末にグーグルを攻撃したのは同一ハッカー集団とみている。この攻撃をきっかけに、「中国政府の情報検閲強化に協力しない」と反発するグーグルは翌年、中国市場完全撤退を宣言した。

NCSAは今月28日ごろ、同ハッカー集団に関する詳細の報告書を発表するとしている。

(翻訳編集・叶子)
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