論文作成代行の中国人業者 年間売上数十万豪州ドルか

【大紀元日本11月14日】オーストラリアで、留学生の論文・レポート作成を代行する中国人業者の存在が取り沙汰された。同国メディアの報道によると、オーストラリアの多くの大学の学生がこういう業者を利用している。

豪フェアファクス紙の調査報道によると、「MyMaster」という中国語サイトは、シドニー最大の論文作成代行業者と自称し、「豪州各名門大学出身の論文作成の腕利き百人余りを抱えている」とアピール、増え続ける中国人留学生を対象に「サービス」を提供してきた。

2012年5月に開設されたこのサイトを登録、運営するのは、シドニーの私立高校を経て同国の大学を卒業した30歳の中国人女性。一回の料金は13~1050豪州ドル(1豪州ドルは約100円)で、銀行振込の記録だけで年間売上は数十万豪州ドルになると推定された。豪州の名門公立大学シドニー工科大学(UTS)のトイレの扉には、このサイトの広告チラシが堂々と張られていたという。

同紙記者がこの中国人女性に取材を申し込んだ。「サイトの存在自体すら知らない」と断られ、1時間後にサイトが閉鎖された。

ある中国人留学生の証言では、シドニー工科大学の40人の知り合いが作成代行を利用しており、中にはMyMasterの利用者もいる。「全員が合格した。わずかなお金で単位が取れて卒業証書をもらえるなら、多いに価値がある」とこの留学生は語った。

同報道は、「豪州の各大学で利用者が大勢いる」と警鐘をならした。

(翻訳編集・叶子)
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