香港に中国軍の秘密拠点、全域の携帯通信等を監視=カナダ軍事専門誌

【大紀元日本11月19日】カナダ軍事専門誌「漢和ディフェンスレビュー」の最新号は、専門家の調査結果として、香港最高峰の山「大帽山」に中国軍部の秘密拠点が存在し、香港全域の固定電話や携帯電話などを常時盗聴監視していると報じた。

専門家は衛星写真の分析や現地調査を経て、上記の結論を下したという。

同誌は秘密拠点の周辺にいたという空軍服姿の軍人の写真を掲載、「中国軍総参三部の空軍三局の兵士である可能性がもっとも高い」と指摘した。

同部隊の別名は技術偵察部。軍事情報の収集を担う中国軍の専門部隊である。

香港メディアの報道によれば、中国駐香港部隊は3年前から、大帽山で軍事施設を建設しはじめたが、情報は一切公表されていない。秘密拠点の敷地内には宿舎らしき建物があり、50人以上の軍人が駐在しているという。

香港紙・蘋果日報(アップルデイリー)や一部の議員が香港保安局に問い合わせたが、「軍事機密」との理由で回答を得られなかった。ただ、議員は「通信装置を設置するためで、軍事用地ではない」との説明を受けたという。

同誌は専門家の見解として、新疆ウイグル自治区カシュガル地区、チベットの中印国境地帯にある同部隊の監視拠点と同様の施設であると報じた。

海外の中国語情報サイト「博訊網」は、内部情報として、中国公安部は「大情報」という国家極秘監視プロジェクトで全国民を常時監視している、と報じたばかり。

(翻訳編集・叶子)

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