過積載違反、罰金50万円超 トラック夫婦が自殺で抗議=中国河南省

【大紀元日本11月27日】河南省永城市で24日午後、過積載違反で高額罰金を科された夫婦は納付できず、自殺した事件があった。夫の張高興さんは病院に搬送される途中で死亡し、妻の侯燕さんは病院で治療を受けている。

夫婦は9月27日、過積載違反で当局にトラックを押収され、罰金3万元(約58万円)の行政処分を受けた。夫婦は何度も交渉したが、罰金の減免は許されなかった。その後、夫婦は道路管理センターで農薬とみられる液体を服用し、自殺を図った。

高速道路で止められた時、運転するトラックの総重量は約114トンで、過積載率は107%だった。トラックを押収される2カ月間は収入がなくなり、さらに毎月トラックのローンの返済に追われ、損失は約10万元(約200万円)に上るという。

同省在住の人権活動家・王金伍氏によると、トラック所有者は過積載などによる高額の反則金を負担できないため自殺する事件が多発している。

昨年11月14日、河南省永城でも同様の事件が起きた。トラックを所有する女性運転手が高額の罰金を払えず、自殺を図り、病院に運ばれ、一命をとりとめた。

日本では過積載の罰則について、再発防止命令に違反する場合、6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられる。これと比べると、中国の罰金が高すぎると同氏は指摘する。

王氏はさらに、中国全国の交通警察官は約100万人以上に達するが、うち90%以上の日常経費源は罰金に依存している。そのため、中国の道路交通法の実施において、不正な罰金処分が横行していると中国交通規制の現状を語った。

(翻訳編集・王君宜)

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