「周永康との物語」、元女子アナが自伝出版か

【大紀元日本12月9日】周永康・前党中央政法委員会書記の逮捕・送検報道がされるなか、中国版ツイッター「微博」(ウェイボー)で、周の愛人だった中国国営テレビ(CCTV)の元女性アナウンサー・沈冰(しんひょう、38)が、周永康との愛人関係などを描く自叙伝を香港で出版したとの情報が流れている。

それによると、周永康案件に巻き込まれ音信不通の状態になっていた沈冰が、1年後に紆余曲折を経て拘束中に執筆した自叙伝『私と周永康との物語』を出版したという。

書籍目次から、多くの秘密内容が書かれていることが分かった。中央テレビの経済チャンネルに勤めていた周永康の2番目の妻、賈拈jing_Y(かしょうよう)や中央テレビの女子アナ・葉迎春(ようげいしゅん)と王小丫(ワン・シャオヤー)などに関する章節がある。また、江沢民・元国家主席やその愛人と言われる宋祖英、曾慶紅・元国家副主席などに関する極秘の情報が載せられている。

香港の銅鑼湾書店は公式サイトで同書籍の紹介や販売情報を掲載している。しかし、現在のところ、沈冰本人が執筆したものかについての真偽を判断することはできない。

中国当局は6日、周永康の党籍はく奪と送検を発表した。指摘された容疑のなかで、一つは「複数の女性との姦通による権力・色・金銭の取引」となるが、周の愛人とはいったいだれなのかなどの具体的な内容の言及はなかった。

中国当局は今年7月末、周永康へ調査開始を発表した後、多くの海外メディアが北京指導部に近い情報筋の話として、沈冰が葉迎春とともに周永康案件に巻き込まれ、当局に連行されたなどと大きく報じた。

沈冰は2001に中央テレビ局に入局し、「対話」などの番組司会者を担当した。2008年の北京オリンピック後、中央テレビから姿を消し、2009年2月以降からは、情報・治安・司法・検察・公安などの部門を主管する党中央政治法律委員会(中央政法委)情報センターの副所長を務めていた。その時期、周永康は中央政法委のトップである書記だった。

香港のコーズウェイベイ(銅鑼湾)書店の紹介ページ2 (スクリーンショット)

香港のコーズウェイベイ(銅鑼湾)書店の紹介ページ1 (スクリーンショット)

(翻訳編集・王君宜)

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