中国の情報検閲と封鎖、昨年の大晦日から更に厳しく

【大紀元日本1月21日】中国当局のネット検閲は、昨年の大晦日からさらに厳しくなった。大紀元ウェブサイトも3日連続で、中国方面から猛烈なサイバー攻撃を受けていた。同紙中国語(本部・米国)に寄せられた中国国内のネット利用者のコメントによると、検閲突破ソフトを使用しても閲覧できないサイトが増えているという。

中国本土ではネット情報の検閲・封鎖を目的とした官製ファイアーウォール「金盾」により、当局が許可したウェブサイトしか見ることが出来ない。全国人民代表大会(国会に相当)や事件などで社会的緊張が高まる時期は、表示されないウェブサイトが増加する。これをもどかしく思う中国のネット利用者は、ネット閲覧の自由を得るため検閲突破ソフトを利用している。

フリーゲート(Freegate)のサーバーが3日間ダウンした。ファイアーウォールを突破するのには苦労した」「私たちは情報孤島に置かれることに黙ってはいない」大紀元中国語サイトには中国ネット利用者からのコメントが寄せられた。

フリーゲートとは、米ダイナミック・インターネット・テクノロジー社が運用する検閲突破ソフト。中国のほか北朝鮮、シリア、イラン、ベトナムなどネット情報検閲が敷かれる国で使用されている。

大紀元の取材に答えた北京の政治情勢観察者・華頗氏によると、当局による更なるネット検閲強化は昨年12月31日の夜に始まったという。それによって、検閲突破ソフトのサーバーは負担増となり、「今回は治安当局だけでなく軍も参加している可能性が高い」と指摘する。

同氏は、一党独裁政権で言論の自由が抑圧されている中国では、検閲強化は理由なしには行われないと分析。共産党内の派閥闘争による情報操作の1つだと述べた。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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