中国の製造業PMI、2年ぶりの50割れ

【大紀元日本2月2日】中国国家統計局が1日に発表した1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は昨年12月の50.1から49.8に低下し、2012年9月以来初めて景気拡大と後退の境目を判断する分岐点50を下回った。

米投資顧問会社ニュー・アセット・インベストメント・アドバイザース(NAIA)社のレックス・チョウ(Rex Chou)・会長は本紙の取材に対して、「今まで経済統計を美化してきた当局が分岐点50を下回るデータを公表したのは実にまれなことだ。当局が国内経済成長鈍化を容認した現れだと考える」と述べた。

中国当局が公表した製造業PMIは6カ月連続で下落している。英金融大手HSBC銀行が調査、発表した中国製造業PMIもこの5カ月連続で境目の50を下回っている。

NAIAのチョウ会長は今後中央政府が景気を刺激するため「追加利下げが実施され、対ドルで人民元安がさらに進む」との見解を示した。中国発展及び改革委員会は1月半ば、国務院(内閣に相当する)がすでに交通、環境保護、福祉介護などの産業に関わる7つの大規模インフラ投資プロジェクトを許可したと表明した。総投資額は10兆元(約190兆円)に達する。

一方、非製造業PMIは昨年12月の54.1から53.7に下落し、1年ぶりの低水準となった。

(記者・高紫檀、翻訳編集・張哲)
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