「目立たない贅沢品」が人気、 高級下着に特需 反腐敗の影響

【大紀元日本2月17日】巨大な中国市場ではぜいたく品の販売が全般的に落ち込む一方、数万円もする高価な下着の売れ行きが好調だ。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が13日報じた。

セクシーでハイクラスなデザインとして知られるイギリスの高級ランジェリーブランドAgent Provocateur(エージェントプロヴォケイター)によると、中国の4店舗の売上高は少なくとも25%増となり、予想を上回る伸びを示した。同社の北京店では、最も人気のある商品は1475元(約2万8000円)と1940元(約3万7000円)もする高額なブラジャーだという。

中国政府は2012年6月、「公費によるぜいたく品の購入を禁止する」と発表した。その影響で、政府や国有企業の幹部の間で贈答品として人気があった腕時計や紳士服などの売れ行きが不調。そのため、「目立たないぜいたく品」へのニーズが高まり、控えめな高級品の消費が急速に増えている。

大手グローバル調査コンサルティング会社、フロスト&サリバン社(Frost & Sullivan)の中国地区担当責任者ニール・ウェン(Neil Weng)氏によると、中国で高級下着の販売は2012年以来、上昇し続けており、中国全土の下着全売上の約3割を占めるほどに成長してきた。

米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)が1月20日に発表した世界の高級品市場年次報告によると、2014年の中国大陸のぜいたく品市場規模は前年比1%減の1150億元(約2兆1860億円)に落ち込んだ。

(翻訳編集・王君宜)
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