9歳の孤児デビくん 特別な方法で母親を探す

これは十数年ほど前、ドイツでおきた真実の物語である。9歳の孤児デビくんが、ある特別な方法を取り、会ったことのない母親を助けようとした。後にこのことが人々に大きな感動を与えたのである。

1994年2月、あるドイツの修道院の近くで、修道女が雪に埋もれた1人の赤ちゃんを見つけた。この男の子が、デビくんだ。デビくんが7歳になったある日、彼が修道女たちと近くを散歩している時に、住民が子供と話しているのが聞こえた。「あの子たちは皆、親に捨てられた子だよ。親の言うことを聞かなかったら、お前たちも孤児院に出してしまうぞ」

 この言葉を聞いたデビくんはとても辛くなった。そして、修道女に尋ねた。「ぼくの両親は、なぜぼくを捨てたのですか。両親はぼくのことが嫌いだったのでしょうか」。修道女は、「私はあなたのお母さんに会ったことはありませんが、彼女はきっとあなたを愛していますよ。自分の子供を愛さない母親はいません。あなたと別れたのは、きっとやむを得ない事情があったのでしょう」と、彼を慰めた。

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