河南省洛陽市で影の銀行120社破たん、4000人抗議活動

【大紀元日本3月10日】河南省洛陽市で個人投資家4000人が8日、政府はシャドーバンキング(影の銀行)の倒産被害者の救済を行わなかったとして、抗議デモを行った。2014年以降、同市で理財商品の運営会社約120社が倒産し、数百億元(約数千億円)規模の債務が不履行となった。少なくとも被害者2人が飛び降り自殺で死亡した。

デモ参加者の話によると、倒産したシャドーバンキングは正式に営業を許可され、開業セレモニーに政府幹部が出席するなど、政府のバックアップを受けていた。しかし、経営が破たんすると、政府は「不法に資金を集めた」と批判に転じ、被害者の救済をしなかった。

信用保証会社に50万元(約950万円)を投資した被害者の男性は米RFAの取材で、「家族4人の全財産が一夜にして水の泡になってしまった」と肩を落とした。「政府は被害者の救済をするどころか、抗議参加者を多数逮捕した」と話した。「裁判所は訴状を受理せず、陳情受付機関にも相手にされなかった」と政府の対応を批判した。

この男性が投資した会社は昨年9月、投資家全員を招待し設立4周年の式典を開いたが、9月中に倒産してしまったという。「何の前兆もなかった。元本も利息も支払われなかった」と悔しさをにじませた。10数人の投資家が飛び降り自殺を図り、少なくとも2人が死亡したという。

今回の抗議活動は先週に続く2回目で、今月15日にも消費者デーに合わせて街頭での抗議活動を計画している。

(翻訳編集・江音)
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