SARS告発の医師、軍病院の臓器密売が「日常的に実施」=香港メディア

【大紀元日本3月11日】ここ数年、中国で起きている国家ぐるみの臓器狩りについて内部告発や情報が相次ぐ中、新な証言が報じられた。「301総医院」と呼ばれる共産党中央および中央軍事委員会の高官専用病院の元院長・蒋彦永氏(83)はこのほど、香港メディアの取材に対し、軍の病院で死刑囚の臓器の密売・移植が「日常的に行われている」と明かした。

香港紙・蘋果日報は7日、蒋氏の証言として、同医院や北京軍区総医院など軍の病院が臓器移植センターを立ち上げ、関係者らが死刑囚の臓器を密売・移植することで巨額な暴利を得ていると報じた。「全国の刑務所、司法と連携して行っている。病院の車が死刑執行の現場で待機するのは慣例だ」と伝えた。

蒋氏は中国政府にとって「頭を悩ます」人物である。武力弾圧された学生民主化運動「六四天安門事件」の再評価を指導部に求めていた。また、2003年、当局が新型肺炎SARSの患者を隠していたと告発し、国内外で注目される人物となり、一時自宅軟禁状態に置かれたり、取材制限を受けたりした。

中国で行われている臓器狩りに関する告発は今回が初めてではない。2010年、臓器の摘出手術に立ち会ったウイグル人元警官はスイスの新聞『ル・タン』に中国の不法な臓器売買を告発した。また、米人権団体「追査国際」がホームページで「臓器移植の関係者や当局の幹部が間接的に認めた」とする電話の録音を公開した。カナダに移住した元軍部病院の実習生と名乗る男性が最近、大紀元カナダ支社に匿名証言を寄せた。

(翻訳編集・叶子)
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