公安部新人事 習主席の元部下に重席、公安司法も江派権力一掃

【大紀元日本3月31日】中国公安部は上層部の新人事を、習近平氏の元部下2人に任命した。27日に同公式ホームページで発表した。習政権は、江沢民派の重鎮である周永康・元前中央政法委トップから長年強い支配を受け続けた公安と司法部門に対する同派権力の一掃を図っているとみられる。

このたび発表された人事異動によると、習氏の福建省長在任中の部下、王小洪氏(河南省副省長)が公安部の規律検査委員会トップ、_deng_衛平氏(広西チワン族自治区紀律検査委員会トップ)が首都・北京市の副市長兼公安局トップに就いた。

香港メディア・東方日報は「王・_deng_両氏は、習氏が公安当局を掌握するのを手伝うことになる」と報じた。

また公安部は、江派寄りとされていた北京市公安局トップの傅政華氏が、公安部副部長(次官)に就任することも発表した。海外の中国語メディアによると、傅氏は、収賄や横領、職権濫用などの罪で無期懲役刑で服役中の重慶市元トップ・薄熙来と、収賄や職権乱用、機密漏洩などの容疑で逮捕された周永康らへの捜査に積極的に協力し、習近平側に転向したと報じられている。

習氏は、浙江省トップや福建省長時代の部下を、軍や公安、メディアを統制する中央宣伝部などの要職に次々と配置してきた。一部情報によると、今後、公安部の中間幹部の人事が大幅に見直され、「全員が審査を受けることになる」という。

中国のインターネットでは、「周永康が長く牛耳っていた公安、司法機構を是正する日がやっときたか」「クライマックスはこれからだ」などと、習近平政権の動きを擁護するユーザーの書き込みが多い。

(翻訳編集・叶子)

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