新疆、ヒゲを伸ばした男性に懲役6年 

【大紀元日本3月31日】新疆ウイグル自治区カシュガルの裁判所はこのほど、「社会安定のため」として顔を覆う民族衣装を着用したり、ヒゲを生やした「極端な宗教思想に騙された不法分子」らに有罪判決を下した。

中国メディア・中国青年報30日付報道によると、38歳の男性は2010年からヒゲを伸ばし始め、その妻は顔を覆うベールとブルカを着用していた。治安当局の関係者が何度も止めるよう説得を試みたが、二人は従わなかったため、騒乱挑発罪で起訴された。男性と妻にそれぞれ6年、2年の懲役が言い渡された。妻の刑が軽かったのは「深く反省したため」だという。

在外ウイグル人の組織、世界ウイグル会議(本部=ミュンヘン)のスポークスマンは判決を「典型的な政治圧迫」だと批判し、「中国当局の敵意と執政の危機をあらわにしたものだ」と指摘した。

新疆当局は1年前から、ブルカなど民族衣装の着用禁止を進めている。ヒゲを伸ばす習慣はイスラム過激派思想の浸透によるものだとして取り締まりを行っている。

これについて、一部のネット利用者から「ヒゲを伸ばせば潜在的なテロリストと見なすのはあまりに短絡的だ」、「民族衣装の禁止は粗暴な統制手段で、治安の改善につながらない」と批判の声が上がっている。

(翻訳編集・江音)
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