桜の起源論戦が再燃 日中韓が三つ巴の戦い

【大紀元日本4月1日】花見のシーズンになると、日本と韓国の間で桜の起源をめぐり、「わが国こそ原産地」と論戦が繰り広げられる。今年、中国も「桜を発展させたのは日本だが、起源は中国だ」と参戦し、三つ巴の戦いとなった。

今年の論戦の火付け役は韓国。韓国メディアは「桜の代表的な品種であるソメイヨシノの原産地は韓国の済州島だ」と主張し、「花見は韓国の文化だった」と報じた。

これに日本のメディア、東京スポーツ新聞は応戦した。3月27日の報道で専門家の話として「ソメイヨシノは江戸時代に、エドヒガンザクラとオオシマザクラを人工交配させることによって生まれたもので、種子を通じて自然に増えることはない」と原産地の言い方がおかしいと反論した。さらに、「韓国ではDNA分析によりソメイヨシノ=王桜を証明したと報じているが、韓国国内のソメイヨシノはすべて日韓併合時代、日本人によって植樹されたもの。韓国の固定種である王桜とソメイヨシノは全く別のものだが、韓国ではソメイヨシノも王桜と呼ぶところから、混同が始まった」と指摘している。

この論戦に中国の専門家も黙っていない。中国桜産業協会の何宗儒執行主席は桜の起源について「日本も韓国も論じる資格はない」と一蹴し、「多くの史料は桜の起源が中国だと証明している。日本にはもともと桜はなかった。日本の桜研究の専門書『桜大鑑』で桜の原産地は中国であり、唐の時代にヒマラヤ山脈地域から日本に伝わったと書かれている」と主張した。

一連の舌戦に中国のネットユーザーから「起源は中国だとしても、この文化を継承し発展させたのは日本。日本では桜の花見は経済まで影響を与えている。中国は発展させることも守ることもできず、起源ばかり気にしている」と批判的な意見が寄せられている。また、「結局、韓国には関係ない」、「世界の起源も韓国だ」と韓国を皮肉るコメントもあり、「なぜか韓国が絡むと、日中は団結する」と論戦の陣地は桜以外に広がった。

(翻訳編集・江音)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明