中科雲網 中国初の元本返済不履行となるか

【大紀元日本4月6日】中国インターネット企業の中科雲網科技集団(クラウド・ライブ・テクノロジー・グループ」が2日に深セン証券取引所に提出した関連書類において、4月7日に予定している総額4億200万元(約76億3800万円)の社債利払いおよび元本返済のうちの2億4000万元(約45億6000万円)が、返済できなくなる可能性があると発表した。現実となれば、中国本土債券市場での初めての元本返済のデフォルト債務不履行)となる。

深セン証券取引所は同ウェブサイトにおいて、中科雲網の社債と株式の取引が2日時点で停止したとし、返済ができれば7日再開するとの通知を掲載した。

中国国内報道によると、昨年12月中国の証券監督管理委員会(証監会)は同社の孟凱会長が証券取引法の違法行為があったとして調査を始め、同時に孟氏が保有する中科雲網の23%の株式を凍結した。

中科雲網は昨年5月までは18店舗のレストランを経営する外食企業だった。昨年5月に株式発行で投資家から36億元(約684億円)の資金を調達し、ビックデータやクラウドコンピューティング領域に事業を拡大した。社名も最初の北京湘鄂情集団から中科雲網集団に変更した。

中国国内経済成長の鈍化により、多くの業界で企業の負債が増加し、デフォルトリスクが懸念される中、昨年中国本土初の社債利払いの不履行となった上海超日太陽技術股份有限公司に続き、中科雲網もデフォルトとなるかが注目されている。

(翻訳編集・張哲)
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