タリバン人質の身代金支払い 北京は回答拒否 国内で情報封鎖も

【大紀元日本5月27日】中国外務省のスポークスマンは、イスラム過激派組織・パキスタンのタリバンに誘拐された中国人人質身代金支払についての回答を拒否した。中国当局は国内のインターネットから関連記事を削除、関連報道を封鎖した。

アフガニスタン旧支配勢力タリバンの傘下組織である「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は24日、誘拐した中国人旅行者とみられる動画を公開し、中国政府に向けて身代金の要求と殺害を警告するメッセージを伝えた。

洪と名乗る中国人男性は動画のなかで、具体的な身代金の金額を明らかにしていないが、パキスタン政府から救助をもらえず、もし中国政府が誘拐犯らの要求に応じなければ、自分は殺害され、しかも処刑場面も撮影されると強調した。

この中国人男性は湖北省出身の洪旭東さんで、昨年5月にパキスタンで行方不明になったと伝えられている。中国国内では複数のニュースサイトが同拉致事件を報じたが、当局に相次いで削除された。

中国外務省の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で、「報道の信憑性を確認している」と発言したが、中国政府が身代金を支払うかどうかとの質問について回答を拒否した。

洪さんは昨年4月、インドからパキスタンに入国した。5月19日、デラ・イスマイル・カーン県(Dera Ismail Khan)の部族地域で行方不明になった。地元警察は翌日、洪さんのパスポートや自転車、所持品を発見した。パキスタン・タリバン組織のShehryar Mehsud司令官が洪さんの拉致を認め、目的はパキスタン政府とタリバン人質を交換するのだと主張した。

(翻訳編集・王君宜)
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